アロマオイルについて

春には肝の働きが活発になります。肝の働きがうまくいかないと、睡眠や精神・情緒の不安定な症状が出やすくなります。陽気が旺盛な体質の人（暑がり、多汗、食欲がある）は、肝が興奮しやすくなります。
柑橘系のベルガモットは、心を落ち着かせて気の巡りを良くします。心を伸びやかにしたいときにおすすめです。

夏は心の働きが旺盛になります。顔が赤くなり、身体が熱くなり、汗を多くかくことによって血流に影響し、動悸・脱力・不眠になりやすくなります。
ラベンダーはリラックス効果が高く、安眠効果があります。ラベンダーはラテン語で「洗う」に由来し、滞った気を洗い流します。幅広い用途に有効なので、旅行などにも常備しておきたいオイルです。

秋は肺の働きが活発になります。肺の働きは全身の気の働きを調節し、呼吸や水分の代謝をコントロールします。肺は潤いを好むとてもデリケートな臓器です。乾燥して働きが弱くなると、呼吸器系のトラブルが起こります。
ユーカリは強い殺菌作用を持ち、風邪などの呼吸器のトラブルに役立ちます。鼻が通るようなシネオールの香りは、精神を平静に保ってくれます。

冬は腎の働きが活発になります。腎は生命活動のもととなる精気を蓄え、生長、発育、生殖をコントロールする働きがあります。腎の精気が不足すると、生長が遅れたり、不妊、精力減退などがあらわれます。
ゼラニウムは女性ホルモンや自律神経のバランスを整え、また余分な水分や老廃物を排出する働きがあります。冷え性や新陳代謝の衰えの気になる人にも効果的です。