鍼について

接触鍼法は東方会（東方医学鍼灸臨床研究会）の故小野文惠先生によって体系化された治療法です。皮膚に刺さずに表面に軽く接触する鍼法です。刺激が微細なのでお子様からご高齢の方、闘病中の方にも安心して受けていただけます。

銀製の繊細な鍼で、皮膚に刺さずに軽くあてたり、叩いたり、撫でたりして治療を施します。筋肉をゆるめたり、温めたり、内臓を調整したり、痛みや痺れ、こり、痒みに対応するなど、様々な治療を行うことができます。

お一人おひとり専用の鍼を、衛生的に管理したうえで使用します。

刺入する鍼につきましては、エチレンオキサイドガスで滅菌された、使い捨てのディスポーサブル鍼を使用しておりますので、安心・安全です。鍼による感染の心配はありません。

当院で使用する鍼は0.10～0.30㎜までで、主に0.16～0.18㎜のものです。美容鍼でお顔に使用する鍼は、0.12㎜のものを使用します。

＊打鍼（だしん）
銀製の専用の鍼をお腹にあてて、小さな小槌で鍼頭を叩くことにより、内臓に刺激を与えます。皮膚の状態や色を診てから、お腹の抵抗や圧痛、硬結等を確認し、その部分に打鍼を施します。気の滞りを調整することで、呼吸が楽になり、内臓の状態が整ってきます。

＊圓鍉鍼（えんていしん）
銀製の鍼で皮膚の表面を軽く擦ったり、叩いたり、撫でたりして、熱感を落ち着かせたり、痒みに対応できます。また、強く擦ることにより、筋肉をゆるめることもできます。虚弱な方や過敏な方の痛みやコリ、筋緊張等を調整します。優しく撫でることにより、憂鬱な気持ちや、イライラした気持ちが解消することもあります。小児の夜泣きや疳の虫等にも対応します。

＊米山式小児鍼
プラスチック製のイチョウ型の鍼で皮膚を軽く叩いて、熱感を落ち着かせたり、痒みに対応できます。また、筋肉を緩めたり、虚弱な方や過敏な方の痛みやコリ、筋緊張等を調整します。優しく叩くことにより、憂鬱な気持ちや、イライラした気持ちが解消することもあります。小児の夜泣きや疳の虫等にも対応します。